人は「今ここにあるもの」よりも「今ないもの」に目を向ける習性があるって知っていますか?
下の絵を見て下さい。
どこに目を向けましたか?右の欠けた部分ではないですか?
これは「ゲシュタルトの欠けた円」と言って、人は欠けているところに目が生きやすいという特性を表しています。
昔は、食料がなくなると生死にかかわるので、「なくなる」ということが一大事で、危機管理のために人間の本能として当たり前のことだったんですね。
でも、この本能はもう必要ないものですよね。
今、これを読んでくださっているという事は、スマホやパソコンを持っていて、日々の食事もそんなに困ることなく生活ができていると思います。
人は「ないもの」に目を向けると、「あれがない」、「これがない」、「あの人のここが好きじゃない」、「自分のここが好きじゃない」、不足や欠点ばかりを取り上げ、不平と愚痴の日々になってしまいます。
でも「あるもの」に目を向けていくと感謝の気持ちが湧いてきます。
「これがある、ありがとう」「あれもある、ありがとう」「あの人がこんなことをしてくれた、ありがとう」「私はこんなことができた、ありがとう」
こんな風に日々を送れると幸せですよね。
20代で事故のために全身不随になった星野富弘さんという画家は、病室から外に出ることなく数年間過ごした後、初めてベットで寝たままで病室から外に出ることができました。トイレのそばを通り、トイレのにおいをかいだ時に、本来なら臭い嫌な臭いですが、外に出られて、においをかぐことができたことに喜びを覚え、その臭いにおいにさえ感謝したそうです。
失って初めて感謝する、という言葉がありますが、失う前に感謝できるようになれば、毎日心が満たされて生きられますよね。
本能すなわち潜在意識は、変わることが嫌いです。
「ないもの」を見てきた私たちの習性を、「あるもの」へシフトするのはすぐにはできません。
だから、幸せに日々を過ごすために練習していきましょう。
今あなたの周りにあるものは何ですか?
今あなたが一緒にいる人の良いところはどこですか?
いやなこと、嫌いな人、思い通りにならないこと、人生にはそんなことが数えきれないほどあります。
でも同じくらい、それ以上に、些細な楽しいこと、嬉しいこと、親切にしてくれる人、自分の事を思ってくれる人がいます。
どちらに目を向けた方が、あなたを幸せにしてくれますか?
良いところだけを見ると感謝の気持ちが生まれ、その感謝の気持ちがあなたを幸せに導いてくれます。
一瞬一瞬を感謝で過ごすことができたら最高ですが、初めは、一日の初めまたは終わりに、感謝できることを5個上げてみましょう。
今日も起きることができた。そんな些細な当たり前のことでも構いません。
お水がある、ご飯がある、住むところがある、家族がいる、仕事がある。
優しい言葉をかけてもらった、仕事がうまく出来た。
感謝できることは数えきれないほどあります。
感謝の瞬間が増えていくと、何かが変わり始めることに気が付かれるでしょう。
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